こんにちは。瀬谷インターナショナルの土肥です。今回は学力絶対主義の風潮について統計的に見た実際とSIFの考える将来のための教育について書いていきたいと思います。


♦︎なぜ生活を勉強で固めてまで偏差値の高い大学を目指すのか?

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多くの学習塾が立ち並ぶこの時代。勉強をして偏差値の高い高校、大学に行こうという流れが近年勢いを増しているように思えます。ではなぜそういった流れになるのでしょうか。偏差値の高い高校、大学が将来の高い年収につながると多くの人が考えている方ではないでしょうか。

♦︎偏差値の高い大学に行くことが高い年収を受け取ることに直結するのか?

SIF(瀬谷近辺)から通える大学(神奈川、東京近辺)のおよそ50の大学の偏差値と卒業生の平均年収を比較し偏差値によってどれくらい年収が変わるかを調べてみました。答えは偏差値10あたり年収差は50万円程度になります。月収にするとおよそ4万円です。

これはオール3の生徒がオール4になって月収で3〜4万円しか変わらないというのは衝撃ではないでしょうか?オール5になっても7万円程度しか平均月収は変わらないのです。

また、偏差値70の大学でも全国の平均年収を下回る卒業生は35%に上ります。偏差値70でも4人に1人が平均年収を下回ることになります。

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写真は偏差値70の某有名大学のデータ

さらに言うとアメリカのプリンストン大学の研究によると大学の偏差値による年収差はもともと生まれつき優秀な人が偏差値の高い大学に進む傾向にあるから生じているだけで、同じ知能を持つ人間がどこの高校、大学に行こうと年収は変わらないという研究結果を発表しているのです。

これらの統計的なデータから多くの時間を勉強に費やし偏差値の高い大学に行くことができたとしてもほとんど収入が変わらない、もしくは全く変わらないということがわかります。


♦︎これからの時代は表現力と希少性が高収入を生む

ではどうすれば高い年収を得られるのでしょうか。それは表現力と希少性を磨くことです。ここでの表現力とは様々は方法で情報を他者に伝える能力を意味します。例えば営業の仕事で商品の良さを伝える話術もそうですし、商品の良さを伝えるウェブサイトをデザインできる能力(文章を書く力や良い印象を与えるデザインを考える力)もそれにあたります。特にインターネットで情報を表現できる人はどこの企業でも重宝されるでしょう。個人でメディアを持てる時代(SNSYouTube、ブログなど)です。ここで様々な表現が可能な人は自ら起業し、より多くの収入を上げることもできるでしょう。


次に希少性です。希少性とは言葉の意味そのままですが「なかなかいない人材になる」ということです。

社会の仕組みは希少性に比例して収入が上がる仕組みになっています。というよりもその人しかいない様な希少性の高い人材であれば高い給料を払うしかないと言った方が正しいでしょう。

例えばあなたが旅行会社を経営し通訳を探しているとします。そこに5ヶ国語を喋れる人材が面接に来たら高い給料を払っても雇いたいと考えるのではないでしょうか?本来なら5人の通訳を雇わなければならないところを1人に任せられるのであれば通常の2倍の給料を払っても良いと誰もが考えるでしょう。

このように希少性の高い人材には企業は高い給料を払わざるを得ないのです。


♦︎SIFジュニアユース学習塾での取り組み

SIFの学習塾では通常の学習に加え、SNSでの発信の方法や文章の書き方、情報の編集などについて指導しています。様々な表現力をみがき社会人として活躍するために直結する能力を磨いています。

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スマホでの情報編集を学ぶ選手達

ブログを書くことはウェブ上における全ての表現力を磨くことにつながります。正確に文章を書く能力だけでなく、魅力ある文章、背景、様々なデザインを駆使し読者に情報を伝えなくてはいけません。

それらを自ら考え仲間と議論することでウェブ上における総合的な表現力を磨いていけると考えています。

また、ここでは書きませんでしたが英語教育も今後グローバル化が進む社会において非常に重要な武器となり得ると考え力を入れています。

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英語の授業を受ける2年生


時代に合わせた教育。学習塾が次々と立ち並ぶこの時代。しかし偏差値の高い大学に行くことが高い年収を約束する時代はとうに終わりました。5年先も予測不可能な時代の中で将来のためにこれからも本当に必要な文武両道にチャレンジしていきたいと思っています。

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